国内マッチングアプリのなかでも高い人気を誇るのがタップルです。
タップルを介して恋人ができたという事例は多々あり、現在でも非常に多くの人が恋活・婚活に励んでいます。
ただし、タップルには利用停止措置があり、既存会員は要注意。
利用停止になる理由をしっかり把握しておかなければ、いつそうなってもおかしくはありません。
そこでこの記事では、タップルで利用停止になる理由を詳しく解説。
また、利用停止後の復活や対策についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
タップルの利用停止とは
タップルの利用停止とは、運営側が会員に科す罰則のことをいいます。
罰則というだけあって、利用停止になるのは利用規約に違反したことが理由。
事前の警告や事実確認はされないことがほとんどで、いわば運営側の独断で発動される強制退会です。
利用停止による損失
利用停止になった場合、会員側には次のようなデメリットが発生します。
- アカウントそのものが消滅する
- 同じ電話番号からの再登録ができない
アカウントそのものが消滅する
利用停止になると当該アカウントがサーバーから削除されます。
アカウントが存在していないわけですから、ログインすることは不可能。
当然、全てのデータが消えて無くなります。
また、有料会員だった場合、残りの契約期間分の料金は返金されません。
つまり、利用停止になるとタップルに関するデータ的な財産をすべて失うことになるのです。
同じ電話番号からの再登録ができない
利用停止後に「もう一度最初からやり直そう」と考える人もいるようです。
しかしながら、一度利用停止になると同じ電話番号からの再登録は不可能。
アプリをアンインストールして再インストールしても電話番号が同じである限り再登録できません。(機種変更しても同様)
したがって、タップルを再度利用するには、携帯電話を新規契約して以前とは別の電話番号を用意する必要があります。
ちなみに、都市伝説的に「一度利用停止になると電話番号を変えてもバレる」という噂が存在しており、この点に関して編集部では確認がとれていません。
ガセネタの可能性が高いのですが、特にタップルにこだわりがないのであれば、利用停止になった人は他のマッチングアプリを使った方が無難です。
利用停止措置があるのはタップルだけではない
「返金もなしに利用停止させられるなんて・・・」とタップルに対して不信感を持つ人もいることでしょう。
有料会員に対する返金なしの強制退会が法的にどうなのかという疑問は存在しますが、利用停止措置そのものはマッチングアプリ業界では当たり前。
タップルに限らず、ほぼすべてのマッチングアプリが利用停止措置を行っています。
その判断基準も似ているため、万が一タップルで利用停止になったら、「何が悪かったのか?」と自問自答すべき。
この反省と改善がなければ、他のマッチングアプリに登録しても同じ理由で利用停止になってしまいます。
利用停止になるのは自分に責任がある
タップルに関する口コミをみると、「何もしていないのに利用停止になった。悪徳アプリだ」と非難している人がチラホラいます。
せっかく出会えそうになっていたのに利用停止になるのですから、文句を言いたくなる気持ちも分かりますが・・・
「何もしていない」というのは本人の勘違い。
本人が理解していないだけで、実際には利用停止になる何かしらの原因行動があったのです。
「ちょっと○○しただけなのに利用停止になった」と文句をいう人も同様。
後述する「利用停止に関する利用規約」を理解していなかっただけであり、利用停止になるのは自己責任であると解釈してください。
利用停止に関する利用規約
タップルで利用停止になるのは利用規約に違反したからです。
本来、利用規約は新規登録時に目を通しておくべきもの。
しかし、実際に詳しく読んでいる人はほとんどいないことでしょう。
そこで、タップルの利用規約のなかで利用停止に関する部分をご紹介しておきます。
第3条2項 サービスの利用設定
タップルの利用規約第3条2項には次のような一文があります。
会員登録時に提供された情報に虚偽があった場合や過去の利用状況等から本サービスの健全な運営に支障を来すおそれがある場合は、会員登録が無効となります。
これは素性を偽って会員登録することを禁じた規約。
年齢、性別、結婚ステータス(独身者かどうか)に関して虚偽の申告をした場合、会員登録が無効、つまり利用停止になるのです。
また、「過去の利用状況等から本サービスの健全な運営に支障を来すおそれがある場合」という部分から、一度利用停止になった人の再利用を基本的に認めていないことが分かります。
前述の「一度利用停止になると電話番号を変えてもバレる」という都市伝説はこの表記がもとになっていると思われ、過去の利用停止歴が発覚すると再び利用停止になる可能性が高いようです。
もっとも、タップルは「登録の際に会員から提出された個人情報を保管していない」と発表しているので、その通りであれば、電話番号さえ変えれば理論上は問題ないということになります。
第6条 禁止行為
第6条には会員の言動に関する禁止行為が書かれています。
会員が、禁止事項に違反したと当社が判断した場合には、送信等した内容の削除、本サービスの全部または一部の利用停止処分、 その他当社が適切と判断する措置をとることができるものとします。
このように、「運営側の判断で利用停止措置をとることがある」と明記されているので、禁止行為は絶対に避けたいところ。
利用規約に記載されている禁止行為とは次の6つです。
- 他の会員の連絡先情報を聞き出そうとする連絡先交換を試みる行為
- 良識や品位に欠ける行為(わいせつ表現や残虐性の高い行為)
- 他の会員や第三者、運営への誹謗中傷及び権利の侵害
- 社会倫理やあらゆる法令に反する行為
- 運営側が承諾していない商業行為(勧誘や誘導を含む)
- その他、タップルの利用において不適切な行為全般
「普通に利用していれば問題ない」と考える人が多いようですが、何が普通なのかは個人間で見解が異なります。
自分では問題ないと思っていても、運営側からみれば大問題かもしれません。
したがって、タップル内に何かを書き込むときは、常に上記6項目を意識するようにしてください。
利用停止の原因で一番多いのは連絡先の交換
2021年10月25日の利用規約改訂によって、タップル内での連絡先の交換が全面禁止となりました。
ここでいう連絡先とは、LINEや電話番号、メールアドレス、その他のSNSアカウントなど、直接連絡がとれるもののこと。
つまり、実際に会った時に相手側から直接連絡先を聞き出す以外は、すべて規約違反ということになります。
以前は問題なく連絡先の交換ができていましたし、ほとんどのマッチングアプリで連絡先の交換は認められています。
そのため、タップルで禁止されていることを知らずに連絡先の交換を行い、それが運営にバレて利用停止となる会員が大勢いるのです。
「連絡先を聞かれたから教えただけ」もアウト
Yahoo!知恵袋で「タップル 利用停止」と検索すると、上の画像のような質問が出てきます。
タップルが利用停止になったのですが、停止になった心当たりがありません
心当たりがあるとすれば、Lineを交換しようと言われて交換したりはしましたが、自分からは聞いていません
この質問者は「相手からLINE交換を求められたので交換しただけで、自分から求めたわけではない」と主張しています。
その上で「利用停止になった理由に心当たりがない」と語っていますが、これも立派な利用規約違反です。
前述した利用規約第6条において「連絡先交換を試みる行為」が禁止と定められており、どちらから連絡先の交換を求めたかは問題ではありません。
つまり、連絡先の交換を提案した側とそれに応じた側の双方が利用停止になるのです。
通話機能を使って連絡先を教える会員もいる
タップルが連絡先の交換を禁じたことは、会員の間で大きな不満となっています。
なかには利用規約に従わず、連絡先の交換を試みる人も。
いくつかの方法があるようですが、2022年の時点でもっとも安全と考えられているのが、タップルの通話機能を活用するというもの。
タップルにはマッチング相手と通話できる機能がありますが、その際中に連絡先を伝えれば、運営側にバレることはありません。
もっとも、タップルはマッチング相手とのやり取りがし放題
ポイント制の出会い系サイトとは異なるので、料金的な面で連絡先の交換にこだわる必要はありません。
不適切な表現で利用停止になる人も多い
SNSの発達・普及によって、不特定多数の人に情報を発信することが容易になりました。
それに伴って増えたのが、不適切な表現・発言。
政治家やタレント、その他の著名人による不適切な表現・発言は後を絶たず、ネット上では軒並み炎上しています。
たいていの場合、発言者は訂正と謝罪を行うことになるのですが、そもそもの問題は発言時にそれが不適切だと認識できていないこと。
これと同じことはタップル会員にも起こっており、利用停止になった後でも何が不適切だったのかを理解できない人が大勢いるのです。
不適切な表現の主な例
利用停止となりうる不適切な表現には、次のようなものがあります。
利用停止後に「冗談のつもりでした」と言い訳しても手遅れなので、表記すること自体を避けるようにしてください。
<不適切な表現の主な例>
「○○国の軍事侵攻で虐殺が起こっているけど、戦時下だから仕方ないと思う」
⇒虐殺を正当化しているのでNG
「デートしてくれないなら自宅を調べて会いにいくよ(冗談)」
⇒ストーカー行為(犯罪行為)をほのめかしているのでNG
「僕は○○国の人が嫌いです。太っている人ばかりだから」
⇒特定の国や人種に対する偏見であり差別行為となるのでNG
「○○党の政治家はアテにならないから△△党に投票した方がいいと思う」
⇒政治運動と判断される可能性がありNG
「付き合ったらたくさんイチャイチャしたい。○○とか××とかして欲しいです」
⇒○○や××が著しく性欲を刺激する内容ならNG
「○○を買うならこっちの方が安いよ」(URLを記載)
⇒商業用の広告と判断されかねないのでNG
マッチング相手への暴言もNG
マッチングした相手に暴言をはくようなことは基本的にはしないはず。
しかし、次のような場合はどうでしょうか?
- デートの約束をすっぽかされた
- 前日まで仲良くやり取りしていたのに突然返信が来なくなった
- 好意がありそうな感じだった人から「恋人ができた」と告げられた
- 良かれと思って容姿を褒めたのに、「会ってもいないのに」と非難された
いずれも悪意があったわけではないのでイラっとするはず。
そんな負の感情に任せて思わず暴言をはいてしまうと、女性側が運営に通報するかもしれません。
運営は誰と誰が交際するか(またはしないか)については一切口出ししませんが、やり取り中の暴言に関しては非常に敏感。
心情的には男性に同情したくなりますが、暴言をはいたという一点において利用停止にせざるをえないのです。
タップルは利用停止後に復活できるのか?
ご紹介した通り、タップルにおける利用停止とはアカウントの削除を意味します。
そのため、アカウントを元通りに復活させることはできません。
運営に不服申し立てをすることはできますが、だからといってアカウントが復活することはなく、利用停止になった細かい理由すら教えてくれないのです。
よって、利用停止になった時のことを想定し、別アカウントで登録することを念頭に置いて行動するべき。
次のような対策をとれば、利用停止による被害を最小限にとどめることができます。(あくまでも別アカウントを作成した場合の対策です)
- 契約期間を1ヶ月にする
- マッチング相手の情報を記録しておく
契約期間を1ヶ月にする
有料会員が利用停止になると、残りの契約期間の分だけお金を損したことになります。
故に、利用停止のリスクを考えるなら契約するプランは1ヶ月プランがベスト。
タップルは長期契約における割引率が低いので、1ヶ月ずつ契約していっても大きなロスにはなりません。
そもそも、長期契約の序盤で恋人ができる可能性もあり、割引率の低いタップルで長期契約を選択するメリットは少ないのです。(長期契約を途中で退会しても返金はない)
<タップルの基本料金>
プラン | Web版 | アプリ版 |
---|---|---|
1ヶ月プラン | 3,700円/月 | 4,400円/月 |
3ヶ月プラン | 3,200円/月
(一括 9,600円) |
3,400円/月
(一括 10,200円) |
6ヶ月プラン | 2,800円/月
(一括 16,800円) |
2,633円/月
(一括 15,800円) |
12ヶ月プラン | 2,234円/月
(一括 26,800円) |
1,817円/月
(一括 26,000円) |
マッチング相手の情報を記録しておく
利用停止になって困るのはマッチング相手との連絡手段がなくなること。
それまでお金と時間をかけてアプローチしてきた努力が無駄になってしまいます。
そこで大事なのがマッチング相手の情報を記録しておくこと。
こうしておけば、別アカウントを作ったときに条件検索の機能を使って探し出すことができます。
また、以前のマッチング相手に改めてマッチングを申し込む際は「スーパーいいかも」を使うのがコツ。
「スーパーいいかも」はメッセージを添えて「いいかも」を送ることができるので、突然やり取りできなくなったことの事情説明を添えて送れば再度マッチングしてくれるはずです。
厳しすぎる?なぜ利用停止から復活できないのか?
ご紹介した通り、タップルで利用停止になるとアカウントを復活させることはできません。
これに関して「厳しすぎる」という意見もあるようですが、そこまでの措置をとるのにはちゃんとした理由があります。
<アカウントを復活できない理由>
- アプリ内の秩序を保つため
- AppleとGoogleのアプリ基準を満たすため
アプリ内の秩序を保つため
タップルは真面目な出会いを求める男女のためのマッチングアプリです。
とくに課金する必要がある男性側にとって、会員の質は非常に大事。
苦労してマッチングした相手が悪徳会員だったり、暴言をはくような女性が多かったりすれば、「こんなアプリにはもう二度と課金したくない」と思うことでしょう。
さらには、悪徳会員を野放しにしてしまうことで詐欺等の犯罪行為が横行する可能性もあります。
こうした被害から会員を守り、アプリ内の秩序を保つためにはルールが必要。
そしてルールとは一定の基準で線引きすることであり、原則として例外は認められないものです。
このように考えると、復活できないほど厳しい措置があるからこそ、多くの人が安心してタップルを利用できるといえます。
AppleとGoogleのアプリ基準を満たすため
タップルを利用するにはアプリをダウンロードする必要があります。
このダウンロード元はAppleとGoogle。
どちらも配信アプリに関して厳しい基準を設けており、その基準を満たさないと配信停止になってしまいます。
そうなっては新規会員が増えにくく、既存会員にとっても大きなマイナス。
したがって、タップルを含むどのマッチングアプリも厳しい利用規約を設定し、その遵守を会員に徹底させているのです。
まとめ
この記事では、タップルで利用停止になる理由と復活についてご紹介しました。
タップルの利用規約には禁止事項が記載されており、それに抵触すると利用停止になります。
利用停止の判断を下すのは運営側。
利用停止は非常に強力な措置で、すべてのデータが消えてなくなります。
たとえ会員側に悪気がなかったとしても、元通りに復活することは不可能。
そんな利用停止による被害を少しでも軽くしたいなら、別アカウントの作成を前提として、
- 契約期間を1ヶ月にする
- マッチング相手の情報を記録しておく
という二つの対策を講じるしかありません。
もっとも、復活策を模索するより利用停止にならないことの方が健全ですから、何が禁止事項なのかをしっかりと把握し、違反行為にならないように常に気を付けておいてください。