マッチングアプリでは男性側がアプローチし、女性側が選ぶというのが一般的。
選ばれたい一心でプロフィールを盛る男性も多いことでしょう。
特に年収を盛る男性が多いようですが、この嘘が後々まで響くことがあります。
なので、「年収を盛る」・「噓を書く」はおすすめできません。
一体、年収を偽るとどのような問題が起こるのか、この記事ではそれを解説していきます。
マッチングアプリで年収を盛るメリットはあるのか?
マッチングアプリで年収を盛る男性は大変多いのですが、そもそもどんなメリットがあるのでしょうか?
「所得が高い方が女性から好かれやすい」というのは間違いないでしょうが・・・
はっきりいって、少々盛る程度のことではほとんど効果はありません。
それを証明するのが下記の実験です。
年収の違いにおけるマッチング率の変化を検証
編集部では同じ男性の年収だけを変えて、マッチング率がどれくらい変化するかを検証しました。
<検証条件>
- 使用マッチングアプリ:ペアーズ
- 男性の年齢:37歳
- 男性のルックス:普通
- 居住地:東京
- 設定年収:200~400、400~600、600~800の3パターン
- 「いいね」の対象:27~40歳までの女性会員
- 送った「いいね」数:年収の違い3パターンに各200人ずつ
<検証結果>
年収 | 200~400万 | 400~600万 | 600~800万 |
---|---|---|---|
マッチング人数 | 6人 | 7人 | 12人 |
マッチング率 | 3% | 3.5% | 6% |
やり取りできた人数 | 3人 | 3人 | 9人 |
デートできた人数 | 1人 | 1人 | 7人 |
編集部が年収の違いによるマッチング率を調査したところ、上の表のような結果になりました。
ご覧の通り、200~400万と400~600万はほとんど差がなく、デートできたのはどちらも1人だけ。
差が出るのは600~800万と設定した時だけです。
37歳で年収600~800万円ならわりと高い方なので、女性から人気なのもうなづけます。
とはいえ、年収200~600万円の範囲ではほとんど差がないわけですから、男性に高い年収を求めない女性も大勢いるということが分かります。
つまり、年収350万の人が500万円と嘘をつく必要はないのです。(あくまでもペアーズの場合)
年収を盛るとどうなるのか?
前述の検証結果によると、年収350万円の人が500万円と嘘をついても、大した効果はありませんでした。
しかし、600万円以上まで年収を盛ると明らかにマッチング数が増えます。
つまり、年収350万円の人の場合は約2倍に盛るわけですが、それによって増えたマッチング分は明らかにお金が目当て。
このときに想定される事態は次の通りです。
- デート代の支払いで苦労する
- 交際後に金銭感覚の違いで揉める
- 実際の年収がバレると激しく怒られる
デート代の支払いで苦労する
年収の高さにつられてマッチングした女性とデートをするということは、それなりにお金がかかるということです。
例えば「昼食は何を食べたい?」と聞いたとき、年収を気にしない女性なら「マックでいいよ」という可能性があります。
しかし、年収の高いことを理由に男性を選んだ女性は「○○店のパスタランチが食べたい」と、ワンランク上を指定するはず。
このようにすべての面でワンランク上を指定されると、年収350万円の男性がイメージするデート費用を大幅に超えてしまいます。
デート代を負担するのは基本的に男性側になるでしょうから、何度もデートをしていると月の収支を圧迫することは間違いありません。
交際後に金銭感覚の違いで揉める
年収で嘘をついたまま交際をスタートさせると、金銭感覚の違いで揉めることが予想されます。
女性側は年収600万円以上の男性だと思っておねだりをしてきますが、実際には年収350万円。
このギャップは非常に大きく、場合によっては「ケチ」と言われてしまうこともあるでしょう。
金銭感覚の違いが破局の原因となることは多いので、交際を長く続けるのは難しいかもしれません。
実際の年収がバレると激しく怒られる
万が一、年収を盛っていたことが彼女にバレた場合は、激しく怒られる可能性があります。
表向きは「嘘をついていた」ということに対するクレームなのですが、実際には「年収が高いと思ったから交際したのに…」というのが本音。
マッチングアプリには真剣に婚活している女性が多く、彼女達にとって男性の年収は一つの指標。
「裕福な人と結婚したい」という女性は多いはずであり、年収が申告よりも大幅に低かった場合は、「騙された」と感じるのでしょう。
実際、法律では「年収を偽って交際または婚約した場合は慰謝料の対象になる」と解釈されるされることがあり、ちょっとした嘘が後に大問題に発展する可能性があるのです。
年収を盛ると意外と簡単にバレる
年収を盛るのを編集部がおすすめしない理由は前述のようなトラブルばかりではありません。
実は、年収を盛ったまま交際に発展すると意外と簡単にバレるのです。
- 持ち物からバレる
- 勤務先の平均年収からバレる
持ち物からバレる
年収600万円の男性が都内で一人暮らしをした場合、家賃や光熱費、食費などを差し引いても毎月かなりの額がお小遣いとして残ります。
バッグ、財布、時計などはもちろんのこと、車を持つ人もいることでしょう。
年収350万円の人が同等の生活をするのは無理ですから、彼女は「なぜ、もっといい暮らしをしないのか?」と疑問を抱くことになります。
マッチングアプリにおいて男性が年収を盛るのはよくあるパターンなので、「私の彼氏も年収を盛ってるのかも」とすぐに勘づかれてしまうのです。
勤務先の平均年収からバレる
30代中盤で年収600万円以上というのは、平均を大きく上回っています。
そのため、勤務先によってはあり得ない額といえます。
結婚を見据えた交際を望んでいる女性であれば、彼氏の年収を調べるくらいのことはやるはず。
中堅以上の企業であればネットに平均年収が出ているので、「私の彼氏の年収は高すぎるのでは?」と疑われることになります。
まとめ
この記事では、男性がマッチングアプリに記載する年収について解説しました。
編集部の検証によって、年収が600万円を超えるとマッチング率が上がるということが分かりました。
そう聞くと年収を盛りたくなるところですが、年収を盛るとその金額に魅力を感じた女性が寄ってくるので、デートやプレゼントなどあらゆる面で高いレベルを求められます。
実際の年収とかけ離れていると後々苦労するのは間違いありませんから、年収を盛るのは控えた方が良いでしょう。